breath
えっ……部内の人は知っている人が多いのに、偽の噂を流す藤崎さん。すごく図々しくない?普通だったら……そんなこと恥ずかしくてしないよね

「藤崎ぐらいなら、無視するとか何とかなるんだけど、上司が絡んでくるから俺自身、動き難かった。でも、これからは明日美がいるから、きちんと対処する」

「対処?」

樹さんはいつもの爽やかな笑みを浮かべながら

「会社公認の婚約者がいるんだから、はっきり藤崎の噂は否定する。部下達には申し訳ないけど、俺の幸せのためにこれからは動くよ」

私のために、藤崎さんのことを公に否定してくれる……ということは……その言葉を聞けただけで、私は嬉しかった。

私は嬉しさのあまり、樹さんに抱きついてしまった。私から初めて自分からした行動

樹さんの腕が、私の体を巻き付いた

「ーーー樹さん、ありがとうございます。私……嬉しいです」

私の本心を言ったつもりだったけど、樹さんは

「俺がハッキリしてなくてゴメンね」

って謝ってくれた
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