breath
何分たっただろうか……

玄関の反対側から『ガチャガチャ』と鍵を開ける音がする

もしかして……藤崎さん?って思ってしまった私、怖さのあま全身が震え、私は蹲るしかなかった

ドアが開き、人の足音が聞こえる……けど私はあまりの恐怖心で顔を上げることができなかった

「明日美、大丈夫か?」

慌てて私の身体を抱きしめる樹さん

「ーーーごっ、ごめん……なさ…い……っしんぱ……いか……けて……」

涙声で、これ以上話すことは不可能だった

泣きじゃくる私を樹さんは抱き上げ、お姫様だっこで寝室にに連れて行かれる

後ろから、複数の人の足跡が聞こえる

ベッドにドサッと私を置く樹さん。

一瞬目が合ったけど、涙が溢れすぎて表情までわからなかった

「ーーーウッ……ごめん……なさい……」

この醜態を見せてしまって、謝ることしか私はできなかった

ポッカリ空いた心の中は、恐怖心で埋め尽くされている
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