breath
情緒不安定なのかもしれない

それとも樹さん不足?

障害がある恋こそ燃え上がる……なんて話を聞いたことがあるけど、まさしく今がそれ?って思う節もある

一つだけわかることは、今の私には余裕がなくて、彼を繋ぎ止めるために身体を利用しているという事

利用するほど経験豊富ではないけれど、それに縋るしかなかった

絶対に、もう手放したくないから……

唇がはなれ、寝室に向かう

いつもと違うのは服従している私ではなく、私から積極的に行っている

彼の服を脱がすのも私

彼を押し倒すのも私

心の中でまだ存在する不安感と戦っている私

いつになったら、この気持ちは消えるのだろうか?

私は積極的に彼を味合う

「明日美どうしたの?」

いつもは見せない悪戯げな笑みで微笑む樹さん

その微笑み方、どこかで見たことがある

専務と同じ厭らしい笑み

私が横たわっている彼の上に乗り、その笑みを見下ろす
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