breath
今日は仕事がないせいかスーツではなく私服

ベージュの綿パンに、黒のニットを着ていて、いつもより若く見えるるのは気のせい?

「せっ専務、どうして此処に?」

驚きのあまり、大きな声で言ってしまうと

「望月さんが瀕死って聞いたから、慌てて来たのに…元気そうじゃないか?」

「ーーー瀕死?誰がそんな事言ってるんですかぁーーー?」

泣いてばかりいて食が細くなっているのは事実だけど、死ぬほどじゃない。そんな大袈裟な……

「うちの叔母。樹の母から連絡があって、瀕死だから明日仕事を休ませるって」

「えっーーー、私行くつもりでしたよ」

たぶん母が樹さんのお母様に相談したんだろう。

ホントあの二人ツーツーなんだから……

じゃあ、なんで樹さんの情報は私に入って来ないの?

ふと疑問に思う

専務は私の近くにやって来て、ジィーっと私の顔を覗き込み

「やっぱり瀕死だな……目が死んでる」

真剣な面持ちで呟いた


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