breath
それから数分後、藤崎さんはトレーを持って戻ってきた

「どうぞ」
「ありがとうございます」

藤崎さんは私より2歳上

顔は丸顔で、切れ長で奥二重の目は、濃いアイラインが引かれている。鼻は少し大きめで、唇は薄い

決して美人な顔ではない。

初めて面と向かって見る藤崎さんの顔に見とれる私

ーーーこの人は……樹さんの……と思うと心が痛かった

ホットコーヒーをブラックのまま口に運ぶ

ちなみに藤崎さんはオレンジジュースを飲んでいた

妊婦だから口に入れる物を気にしているのだろうか?

「望月さん、一度貴方と話したかったの。時間を取らせて申し訳なかったわね」

クスッと笑い上から目線?で私に話しをする藤崎さん

会社では彼女の方が先輩だから仕方ないけど、私は貴方と話はしたくありません

でも、さすがに口には出せないけど……

無言を貫く私に対して彼女は話しを続ける

私はその言葉を待っているけれど、私の思いとは裏腹にドキドキと大きな音が身体中に鳴り響いている
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