breath
私は会釈をして丸椅子に座る

「はじめまして。精神科医の田村です。匠とは中高の同級生です」

ニコッと優しい笑顔で挨拶をしてくれた

ブスッと機嫌が悪い表情をしている専務が口を開き

「俺の秘書をしている望月だ。鈴香と症状が似ているように思える。診てくれないか?」

鈴香って誰……?

疑問に思うけど、さすがに口にはできない

田村先生はニヤッって笑い

「了解。今から診察をするから外で待っていてくれないか?」

「わかった。車で仕事をしているから、終わったら呼んでくれ」

専務は診察室から出て行った

専務、忙しいのに私の為に時間を作ってくれて……そう思うと申し訳なくって、迷惑をけてばかりで自分を責めてしまう

「明日美ちゃんは匠の彼女?」

ニヤニヤ笑いながら言う田村先生

「っ、ちがいます!!!ただの部下です」

「ハハハ……そうなんだ」

おちょくられている?ーーーそうしか思えなかった
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