breath


診察が終わり、田村先生は

「結果は一人で聞く?それとも匠を呼ぶ?」

険しい顔をして選択肢を与えた

私は、そんなに重病なの?っていう思いで不安になる

そして、思い浮かんだのが専務の顔

今は寝る間もないくらい忙しいのに……こんな私にわざわざ付き合ってくれて……

そんな専務の気持ちを無視して、勝手に行動してはいけない

「ーーー専務も一緒に……」

と答えた

理由はわからないけど、私の目から涙が浮かんでくる

不安で……

不安で……

私はこの先どうなるんだろう?

田村先生は専務の携帯に電話をしているようだ

私は田村先生に背を向け、俯いて泣いていたからわからないと思ったのに、先生はさり気なくティッシュの箱を私に渡してくれた


それから数分後、ノックの音がし専務が部屋にやって来る

田村先生と専務は私にはわからないようにアイコンタクトで何かを言っているようだ。

何を言っているのかわからないけど、一つわかるのは私の耳に専務の溜息が入った事
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