breath
「さて望月さん」

書類を差し出した田村先生

「これから病名の告知や治療方針の説明をするにあたり、先ほど加藤さんの同席をするかどうかを確認しました。望月さんにとって加藤さんは家族や親戚ではなく会社の上司ということで間違いはないですね?」

「はい」

「加藤さんは他人であり、あなたのプライバシーを知る必要のない人なので、通常診察室に同席させません。でも望月さんが必要であれば同席してもらいますがどうしますか?」

ーーー私の病気は何?……でも一人で聞くのは不安……どうしよう?

戸惑っている私

チラッと専務の顔を見ると、専務は優しい顔で私を見つめ、私の手を握る

「望月さんが不安なら一緒に聞くよ。他言はしない。ご両親にも僕から説明する。決めるのは君だ」

専務は付き合いの期間は短いけど私を裏切った事はない。それどころか、味方でいてくれた

私の異変に気付いてくれたのも専務

私は……専務を頼っていいですよね……?
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