breath
それからの私達はより仲良くなった
スキンシップはそれなりに
軽いキスまでが境界線
毎日やっている
週末に外出するときは手を繋いで歩く
高校生みたいな恋愛
でも夜寝るときは同じベッドで抱きしめあって寝ているから大人の恋愛
性行為エッチなしの
あれから一つ変わったことは私が樹さんの名前のさん付けを止めたこと
彼にお願いされていたけど自然と口から出るようになった

そんな日々を過ごしながら1ヶ月が経ちやって来た診察日
会社を休んだ樹が付き添ってくれている
樹さあれから会社の話や仕事の話は全くしていない
聞きたい思いはあるけどまた乱れてしまう不安が
樹さん私の事を心配してその話に触れなかった

病院に着き待合室で待つ
主治医の田村先生は加藤社長の友達で
そういえばいつもは行く前に社長に行く旨を連絡していたのに今回は
「忘れてた」
「どうした?」
「社長に病院に行く事を連絡してなかった。いつもはしてるのに」
仕事中は連絡事項は完璧に行っていたので、私の中では有り得なくて落ち込んでしまう
「なぜ落ち込むの?もう直属の上司じゃないのに」
私の変わりに溝口室長が社長についているのは知っている
そのうち本社に戻されることも
でも社長から離れるなんて聞いていないし辞令ももらってない
「明日美は今月1日付けで本社の総務部に移動になった」
樹はいつもの優しい笑顔で普通にそう言った
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