breath
「えっー、だって今の樹だったら私結婚したくない」
貴方の息子ですよって言いたいけど言えない
「私ね昔、明日美ちゃんのお父さんが好きだったの。大学のサークルで出会って一目惚れだった。付き合う為に告白もしたのよ。その頃に高宮との縁談話が出てきてね。家の為の結婚なんかしたくなかったし何度も駆け落ちしてくれって頼んだのよ」
「もしかして二人は付き合っていたのですか?」
お母様は何も答えず微笑むだけ
「貴方のお父さんは相手の事を第一に考える人。自分には厳しくて人には優しい。彼と今の樹と比べても。比べる事なんてできない位樹は自分本意すぎる。貴方がそんな樹を好きならそれでも良い。支えてあげて。でも悩んでいるなら今なら引き返す事ができるはず。私も貴方のお母さんも貴方には女として幸せになって欲しいと思っている。あの時何も言わなかった私達を恨んでいるわよね?」
私はさすがに『そうです』とは口には出せず首を縦に振るだけ
「やっぱりね。話は変わるけど貴方のご両親が子供の自立を強く願っている事って知ってる?」
「初耳です」
「そうかな。たぶんは気づいていないだけで大切な事はきっと自分で決めさせているはずよ」
言われてみれば進路や就職はいろんな選択肢を与えてくれた
アドバイスはくれたけど最終的に決めたのは私
確かその時お母さんは『それで後悔しない?』って何度も確認していたっけ
皆が習っているから『やりたい』っておねだりしてスイミングに通わせてもらったけど自分には合わなくて1ケ月でやめたいって言ったけどやめさせてくれなかった
貴方の息子ですよって言いたいけど言えない
「私ね昔、明日美ちゃんのお父さんが好きだったの。大学のサークルで出会って一目惚れだった。付き合う為に告白もしたのよ。その頃に高宮との縁談話が出てきてね。家の為の結婚なんかしたくなかったし何度も駆け落ちしてくれって頼んだのよ」
「もしかして二人は付き合っていたのですか?」
お母様は何も答えず微笑むだけ
「貴方のお父さんは相手の事を第一に考える人。自分には厳しくて人には優しい。彼と今の樹と比べても。比べる事なんてできない位樹は自分本意すぎる。貴方がそんな樹を好きならそれでも良い。支えてあげて。でも悩んでいるなら今なら引き返す事ができるはず。私も貴方のお母さんも貴方には女として幸せになって欲しいと思っている。あの時何も言わなかった私達を恨んでいるわよね?」
私はさすがに『そうです』とは口には出せず首を縦に振るだけ
「やっぱりね。話は変わるけど貴方のご両親が子供の自立を強く願っている事って知ってる?」
「初耳です」
「そうかな。たぶんは気づいていないだけで大切な事はきっと自分で決めさせているはずよ」
言われてみれば進路や就職はいろんな選択肢を与えてくれた
アドバイスはくれたけど最終的に決めたのは私
確かその時お母さんは『それで後悔しない?』って何度も確認していたっけ
皆が習っているから『やりたい』っておねだりしてスイミングに通わせてもらったけど自分には合わなくて1ケ月でやめたいって言ったけどやめさせてくれなかった