breath
「そんな前からの婚約者?」
「そうだよ」
「何で教えてくれなかったんですか?」
「明日美が25歳になって好きな人がいなかったらの婚約者だから」
そういう取り決めがあったんだ
「あの事件で1年繰り上がったけど」
「樹さんは親の取り決めがなかったとしても結婚したいですか?」
「したい。結婚してずっと俺のそばにいてくれませんか?」
真剣な眼差しで言う
「私でいいんですか?」
「明日美しか考えられない」
「私も緒にいたい」
自分の思いを告げる。、直接関わって10日ぐらいしか経っていないけど樹さんの優しさを全身で感じながら惹かれている自分がいる
樹さんは私の目から浮かんでいる涙を親指で拭い軽いキス
私は目を閉じる
抱擁は何度もされてきたがキスは初めて。樹さんの唇の柔らかい感触を感じる
マンションへの帰り道手を恋人繋ぎしながらいろんな話をした
うちの母と樹さんのお母さんは高校の同級生で親友。短大の時、合コンでうちの父と知り合い三角関係になったんだけど父が選んだのは母
その後お母様は見合いで父様と結婚。仕事の都合で地方住んでいたけど樹さんが小学5年生の時に転勤でこの地に戻ってきた
偶然母と再会し意気投合。お母様が私を見て昔大好きだった人の娘と樹さんを結婚させたいと言いだした
母は大人になって私が一人で嫁のもらい手がなければということで了承。そして、私が自由恋愛ができるタイムリミットの年齢が25歳と決めたらしい
母とお母様の友情の印とも思えるこの婚約
私は大学時代はそこそこモテていたんだけど、社会人になってからはさっぱりモテなくなった
私って樹さんと結ばれるのは運命?
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