Vanilla
確かに愛佳ちゃんの言う通り。

私昨日から寿命が縮みそうな程悩んでいる。

スッキリした方が良い。




「つぐみ、今日は大丈夫か?」


ロッカールームを出たところ、飛んできた低い声。

振り返り、心配そうな顔を作っている朝永さんを見たら、一気に勇気が引っ込んだ。


ホント、恋愛ってやつは厄介だ。




私は今日もモヤモヤしながら仕事をする。


「小嶋さん、ちょっと良いかな」

その途中、私の所に課長がやって来た。
一枚の紙を持って。
それに気付いた私は嫌な予感がして。

「ここ間違ってた」

昨日見た数字の羅列が書かれた紙を指を差す課長。
予感は的中。
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