Vanilla
「で、愛佳ちゃんは知ってるの?」

「朝永さん?私は直接話したことないなぁ」

流石の愛佳ちゃんでも話したことが無いらしい。

「先輩達に『遊びなら止めないが、本気ならアイツには近付くな!』って言われてるでしょ?つぐみ、朝永さんと話したの?」


ドキィ!


「してないっ、してないよっ」

私は笑顔を作りながら慌てて右手を振って否定する。

「でも突然朝永さんの話するなんて、怪しい……」

見透かすように目を細め、椅子に座る私の目の前まで顔を近付ける愛佳ちゃん。

「何でもないよっ!朝永さんがどういう人なのか気になっただけ!」

私は即座に顔と両手を横に振って力一杯否定した。

奴隷にされたなんて絶対言えない。


「え、小嶋さん、朝永さんが好きなの……?」

そこに突然入ってきたのは低い声。
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