Vanilla
『穂香さんは悪くないから責めないで?朝の忙しい時間にごめんね。お仕事頑張ってね。』と打った。

携帯を置くと、薬が効き始めたのかウトウトして。

気付いたらお昼を回っていた。
いつの間にかソファで眠っていた。
そのお陰で頭痛も大分引いた。

とりあえず洗濯と掃除をした。
その後、夕飯のために買い物も行った。
帰ると十六時半。
夕飯の準備をしようかな。
今日はお詫びに沢山料理を作る予定だから。

専業主婦ってこんな気分なんだな。
ソワソワしながら旦那さんの帰りを待つのって。

十八時。
料理をしていると携帯が震えた。
確かめると朝永さんで。
記憶にある中で初めて電話が鳴った。
私は慌てて画面をスライドさせる。

「もしもしっ!」

『思い出したか?』

開口一番それですか。

「朝永さん、居酒屋まで迎えに来てくれたんですよね……。ありがとうございました」

まずお礼を言いたくて伝えた。
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