Vanilla
「め、滅相もございませんっ!」

私はこれ以上、朝永さんの怒りが膨らまないように必死に首を左右に振る。

「私、お風呂いきますっ!ありがとうございましたっ!」

朝永さんが怖すぎてお風呂に逃げた。


お風呂に逃げると、考えるのをやめていたことが再び気になってしまった。
だってあんなにも朝永さんがあの夜のことに拘るから。

湯船に浸かりながら唸りながら記憶を探るが、愛佳ちゃんに教えてもらったことすら思い出せない。
そのせいで長い時間湯船につかってしまい、のぼせそうになり、私は慌ててお風呂から出た。




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……フワフワする。

誰かの声が聞こえる。
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