Vanilla
あの続きで朝永さんは私への気持ちを伝えてくれたんですよね?

私、期待しちゃって良いですか?




「……さっきから何?」

「え?」

「こっちばっか見てる。言いたい事あるなら言えよ」

パンをかじりながらの朝食中、小さな二人がけテーブルの目の前に座る朝永さんを期待からか無意識に見つめていたらしい。
そんな私の視線が気に入らなかった朝永さんは、肩肘を机に乗せて掌に顎を乗せると目を細めて私に苛々したような瞳をこちらに向けた。

……目が鋭すぎて、怖いんですけど。

不機嫌全開だし、それよりも私に告白した人がこんな態度とる?

……いや、とらないでしょ。

それに私はいつも朝永さんに振り回されて傷付いている。
私、学習能力ゼロすぎる。

数秒前まで胸の中は期待だらけだったはずなのに、今は自分の馬鹿げた思考に呆れている。
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