Vanilla
「そんな顔すんな。寮監さんに頼んでみる」
頭にポンと手を乗せると、しー君は奥へと消えて行った。
とりあえず明日が日曜日で良かったが、朝永さんに連絡しないと。
メールにしようかと思ったが、緊急事態だし、気付かなかったらいけないと、しー君が居ないうちに電話をかけることにした。
初めて朝永さんに電話するし、昨日の事と朝の事もあるから、変に緊張する……。
ドキドキしながら携帯のコール音を聞く。
三コール目で朝永さんは電話に出た。
「も、もしもし、朝永さんですか?」
緊張で声が裏返りそうになる。
『どうかした?』
耳に聞こえてきた声が優しく届いてきて、少し落ち着けた。
「あの、電車が大雨のせいで止まってしまって、帰れなくなっちゃったんです……」
『電車は止まってないけど?』
どうやらあっちは大丈夫らしい。
向こうは雨の影響を受けていないことに安心したが、先程よりもピリッと不機嫌ぽく届いた声にマズイと危険を察知した私は早口で状況を説明する。
「実は地元に帰ってきてるんです。こっちは全部止まっちゃいまして「つぐみー?どした?」
そこにしー君の声が。
まさかもう戻ってくるとは思ってもいなかった私は、ドキッ!と心臓が飛び跳ねる。
頭にポンと手を乗せると、しー君は奥へと消えて行った。
とりあえず明日が日曜日で良かったが、朝永さんに連絡しないと。
メールにしようかと思ったが、緊急事態だし、気付かなかったらいけないと、しー君が居ないうちに電話をかけることにした。
初めて朝永さんに電話するし、昨日の事と朝の事もあるから、変に緊張する……。
ドキドキしながら携帯のコール音を聞く。
三コール目で朝永さんは電話に出た。
「も、もしもし、朝永さんですか?」
緊張で声が裏返りそうになる。
『どうかした?』
耳に聞こえてきた声が優しく届いてきて、少し落ち着けた。
「あの、電車が大雨のせいで止まってしまって、帰れなくなっちゃったんです……」
『電車は止まってないけど?』
どうやらあっちは大丈夫らしい。
向こうは雨の影響を受けていないことに安心したが、先程よりもピリッと不機嫌ぽく届いた声にマズイと危険を察知した私は早口で状況を説明する。
「実は地元に帰ってきてるんです。こっちは全部止まっちゃいまして「つぐみー?どした?」
そこにしー君の声が。
まさかもう戻ってくるとは思ってもいなかった私は、ドキッ!と心臓が飛び跳ねる。