Vanilla
次の日の日曜日も朝永さんはやりたい放題だった。

お昼ご飯も昨日のカレー。
昨日カレーを作ったのはこのためか。

夜ご飯も勿論カレー。
明日は絶対違う物を食べたい。

しかもお風呂に先に入れてくれたかと思ったら、また勝手に入ってくるし。

明日は仕事だと言っても中々寝かせてくれない。

「もう寝ますっ!」

むくれて布団に潜るがバサッと布団を剥がされた。

「怒ってますよ、私!」

「つぐみ、これ」

目の前には私が置いていったこの部屋の鍵だったが、そこには可愛らしいアイスクリームのキーホルダーが付けられていた。


「お前、アイス好きだろ」

優しく目尻を下げて笑った朝永さんを見たら結局許してしまう。

私が好きなのは朝永さんですよ。
なんて朝永さんに溺れすぎてバカなことを思ってしまった。
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