Vanilla
気付いたら夕方の四時。
あれからまたベッドに連れて行かれ、朝永さんは再びやりたい放題。
いつの間にか疲れ果てて寝てしまっていた私。

「お腹空いた……」

自分のお腹の音で目が覚めた。
だってお昼ご飯食べ損ねた。

「体力無さすぎ」

隣から朝永さんの呆れたような声がした。

この化け物。
と、キッと朝永さんを睨む。

「カレー作っといた。食べるだろ?」

卑怯な優しさ。
ズルすぎる。


しかも食べ終わると、


「ご褒美のアイス」

私の大好きなバニラアイスまで出してきた。

朝永さんは、飴と鞭の使い方がうますぎる。
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