君を借りてもいいですか?
湊人も眠れなかったんだ。

「私も…目が冴えちゃって」

「今日はいくら慣れるためだからと言って無理やり連れてきて悪かった」

「本当にそうですよ。でも…こんな贅沢初めてで楽しかった」

もちろん、小さなハプニングはいろいろあったけど、こんなことはきっとこれが最初で最後だしちょっとした思い出になった。

「じゃあ〜また一緒に旅行に行かない?」

思ってもいない誘いに心臓がバクバクし出す。だけど私たちはそんな仲じゃない。

「もう!何言ってるの?そういうのは本当に好きになった人に言うべきセリフですよ。なんか眠くなってきたんで私寝ます。おやすみなさい」

私は頭まで布団をかぶった。眠くなんかないよ全然冴えてる。だけどドキドキが止まらないんだもん。

そして改めて思う。

こういうことを平気で言うから女子はみんな勘違いするんだって!

それにしても結婚願望ない私が何やってんのよ。
湊人だって結婚したくないからこんなことになってるのに私が変な気持ち持ったらそれこそアウトじゃない!

静まれ鼓動!変な気起こすな私。
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