きみの左手薬指に 〜きみの夫になってあげます〜

……いやいやいや。
わたしには、あなたからのプロポーズを「はい」とお受けした記憶が、まーったくないのですけれども。

確かに、青井さん仕様ほどのハードさは皆無だが、「ソフト仕上げ」ヴァージョンな「皇帝」っぷりを発揮して、いつの間にか……

「決定事項」にしてしまってませんか?

あっ!そうか……

あれよあれよという間に流されて「婚約者」になったり。

シェアハウス感覚で、って丸め込まれて「同居」する羽目になったり。

ハグからトントン拍子に距離が縮んで、挙げ句の果てには今までの彼氏が知ったら、
「……ありえねぇし」
って絶句するだろうと思うくらい、果てしなくカラダを委ねてしまったのも……


……シンちゃんお得意の、この「皇帝」っぷりの仕業だったんだわ。

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