今日も今日とて、告りますのでご覚悟を。


『ありがとうございました、助かりました!』


結果的にイベントは大成功だった。

当初は予定していなかった商品のサンプルも、エミノスさんへ来店したら貰えるという券を配ることで今回の件はお許しをもらえたし、腕のあるスタイリストさんのお陰で、一般の人でも我が社の商品を使えば綺麗になれることをアピールできた。


『お客さんをスカウトするなんて、私には想像できませんでした』


ひと段落が付いて喫煙所で煙草を吸う水瀬さんに缶珈琲を手渡した。

咥え煙草で缶のプルタブを開ける姿に、ドキドキする。


『ショッピングモールだと聞いたから、若い女性が多くいると思って』

『あ~でも、ほんと冷や冷やしました』

『間に合って良かったな』

『本当です。それで、あの、どうしてあなたが……というか、あの時の、』


色々話したいのは山々だけど、まずはさっきから気になっていることを聞きたい!

けれど、見計らったようなタイミングでポケットの中にあるスマホが震えた。

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