今日も今日とて、告りますのでご覚悟を。


『江夏さん! どこ行っていたんですか!!』


部長から、江夏さんが見つかったと連絡を受けた私と水瀬さんは片付けもそこそこにショッピングモールを後にし、会社に戻った。

デスクにちょこんと座っていた江夏さんがビクリと両肩をあげる。


『何度も電話したんですよ、もうすっごい大変だったんだから』

『……部長にも散々絞られたよ。もういいだろ、結果的に上手くいったんだし』

『なっ、そういう問題じゃないですよ』

『うるさいな。いいじゃん、高木に手柄を譲ってやったんだよ』


なんですって。

完全に開き直っている江夏さんは、デスクの上に山積みにしてあった資料を手で破ってはゴミ箱へ捨てるという地味な作業を繰り返している。

言葉を失っていると、近くにいたあずちゃんが、


『江夏さん、直前になって企画に穴があることに気が付いたみたいでぇ、逃げ出したんですって』


そう耳打ちしてくれた。

そりゃ老舗サロンさんが絡んでいるビッグイベントでミスを見つけ怖くなる気持ちは分かるけど、分かるけどー!


『自分が考えた企画じゃないですか』

『あぁ? だから何だよ、企画を通したこともないやつが偉そうに言うな』



< 14 / 197 >

この作品をシェア

pagetop