今日も今日とて、告りますのでご覚悟を。
証明? どうやって?
軽い女でないことを、一途であることを証明するなんて、今すぐできるわけもなく、おちょくられているんだと腹が立った。
同時に試されているような気分にもなる。
新しくなったグラスの中身を一気に飲み干す、この男がどうしても欲しい。
だけど、ここで連絡先を聞くのは負けのような気がしてやめた。
今となれば、聞いときゃ良かったと思うけど、この時は『運命』に賭けることにしたんだ。
そして、賭けに勝ち再び会えたというのに。
一途であることを証明できる日が来たというのに。
どうして――――。
「そろそろ、帰るか」
「みんなに挨拶していかないんですか?」
「どうせしたって覚えてないくらい酔っぱらってる」
覚えてないのは、あなたの方でしょー。
ってのは口に出さないけど、帰るって言われると惜しくなって、水瀬さんの服の裾を掴んだ。ほんのり、香水の匂いがする。
「高木、」
「あ、あの、私、タクシー捕まえてきます」
「いや、自分で拾うからいい」
「でも、」