今日も今日とて、告りますのでご覚悟を。


そう、初めて会った時は電話番号を聞いてなくて、名前すら知らなくて。

よほどの偶然がない限り、次また会うことはないだろうと思っていた彼が、後日、まるでドラマのように上司となって現れたんだ。

これはもう本気で行くしかないでしょ。






「よっ、おはよ」


駅から会社まで徒歩15分、近くも遠くもないこの微妙な距離を歩いていると、後ろから肩を叩かれた。

同期の藤原海斗(ふじわらかいと)だ。


「おはよう~寒いねぇー」

「お前、鼻水出てんぞ」

「え、うそ!」

「うっそー」


小学生か。

その内面とさほど遜色ない可愛らしいベビーフェイスをしている藤原は、にひひと笑顔を浮かべ今時男子らしく髪の毛先を摘まむ仕草をする。

綺麗に染まったアッシュブラウン、ゆるふわのパーマは先日のデモストレーションでかけたものだ。


「そういや、先日の企画どうだった?」

「うーん、ぜんぜんダメ。読んでももらえなかった、初めの2行で没」

「相変わらず厳しいねぇ」

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