マイラヴレディ~俺の愛しいお姫様


陽気ながらも、菊乃さんは寂しそうな顔をチラリと見せていた。



ドキッとさせられる。

『いつも妬まれて』の部分に。




「それに、いっつも悠介といっつも一緒にいるから、この子大丈夫なの?友達いるの?なんて思ってたのよー。あの子、人見知りもするし、お口が少々悪くて毒づくし」

「ま、まあ…」

「それがさっき、せづきちゃんと楽しそうに話してるの見たら、ゆらにもちゃんと学校に友達いるんだなって、ババ安心しちゃって…」

「はぁ…」

「女バスのとみちゃんも、ヒロくんと付き合ってるからなかなかお話し出来てないみたいだし…でも、よかったぁー」

そう言いながら、ホッと胸を撫で下ろしているようだ。

斗弥子と彼氏の広海くんの名前出てきた。

菊乃さんからしたら、斗弥子も横川さんと仲良くしてる方なんだ…。



「そ、そうですか…。横川さ…ゆらさんとは、部は違うけど同じマネージャーなんで、よく話すんで…あ、今度お食事の約束もしました」

「まあ!連れてって!ぜひ、連れてってあげて!あの子、家族以外は悠介としか出掛けないんだからー」



…だからか。

さっき…。


《ゆらのことこれからもよろしくね!仲良くしてやってね!》


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