ご主人様の溺愛注意報!?
「し、失礼します!」




私は春翔の後に続いて部屋に入った。




「あらあら、聖南ちゃん久しぶり!会いたかったわ」




猫を膝の上でブラッシングする奥様は相変わらず気さくで、それでいてやっぱり麗しい。




美人だなぁ、奥様。




「朝っぱらから呼び出してすまなかったね、この時間しか開けられなくって」




「っ、旦那様!とんでもないです」




私はソファで難しそうな分厚い本を読む旦那様に深々と頭を下げた。




「まあまあ、座りなさい。琴さん、2人に飲み物を」




「かしこまりました」




琴ちゃん、最近会わないと思ったらここにいたのか。




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