ご主人様の溺愛注意報!?
「── 早速いいかな、父さん、母さん。」




「あぁ。」




「まず、パーティーで勝手なことしてすみませんでした。話すのも遅くなってごめんなさい。

あのステージに上がったピアニストは聖南ちゃんです。

そして俺は…婚約、結婚を前提に聖南ちゃん…柏木聖南さんとお付き合いています。」




真剣な表情で2人に話す春翔に胸がぎゅっと締め付けられた。




かっこいい。

その一言じゃ言い表せないくらい、この人は強くてかっこいいひとだ。




「思い出したんだってね、聖南さん」




旦那様のそのセリフは、きっと幼い頃の話だろう。




「…断片的ではあるんですけど、はい。」




なんて言われるのかな。


やっぱり、反対されるのかな。




沈黙が続く度に私の心拍は上がっていった。





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