ご主人様の溺愛注意報!?
「そして…もう “ 普通の女の子 ” という訳にはいかなくなる。普通の日常を捨てる覚悟をして欲しい。」




普通の…日常…


会食やパーティーで海外を飛び回ることになるだろう。




記者に囲まれたり、テレビに出たり、有名人にあったりもするのだろう。




「聖南ちゃん」


「…っ、うん。」




春翔がキュッと手を握ってくれたおかげで、また勇気がみなぎった。




「私、なんだってやります。

春翔のためならなんだってやってみせます!」




これが、私の選んだ道だから。




「…君ならそう言ってくれると思ったよ。

婚約おめでとう、春翔、聖南さん」


「おめでとう、幸せになるのよ」




私と春翔はどちらからともなく握った手を強く握り直して。




「「はい」」




そう、返事をした。





< 233 / 262 >

この作品をシェア

pagetop