ご主人様の溺愛注意報!?
「…っ、ヤダー!!運命の赤い糸って本当にあるのね〜!!素敵だわ〜!!いつか2人がこうなってくれたらって、昔よく柏木さん夫婦と話してたのよ〜!!」





……え?




突然はしゃぎ始めて私の手をブンブン振る奥様に私は目が点になった。




「麗華、落ち着きなさい」




旦那様はそっとコーヒーを1口。




「春翔、聖南さん。先に行っておくが、私は2人の交際には反対しないよ」




「…っ!」




予想していた言葉と反対の優しい言葉に、私の緊張は一気に解けた。




「…けど聖南さん、月城家に入るということは、君にはそれなりの知識、マナーを学んでもらうことになる。」




喜びとは一変し、私はグッと奥歯に力を入れた。




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