先生。
先生に触れられるだけで、体はチョコレートみたいに溶けてしまいそう。
好きって…辛いし苦しいけど、素敵なものだね…
「離れないの?」
「ん…」
「どうする?昼休みの続きする?」
「…しない」
そんなことしたら、虚しくなるだけだから。
キスしながら彼女のこと考えてたらどうしようって、そんな事ばかり考えてしまうの。
だから、今は体温を感じるだけで十分なんだよ。
「俺はしたいな」
先生の胸に当たっていた私の顔が、パッと離されて。
上を見ると、真っ直ぐに突き刺さる痛いくらいの視線と、それとは正反対の甘い声。
それだけで心臓がバグバク音を立てて、喉が乾く。
「あいつが触れたとこ全部、俺で消毒したい」