先生。
そう私が頷けば、優しく頭を撫でる。
「ん、いい子」
あれから森本さん事件?事故?も一件落着して、先生とも曖昧ながら安定した生活を取り戻した。
…はずだったのに。
悪い予感のする出来事が起きたの今朝。
「緊急入院された副担任の代理の西野先生です」
「初めまして。緊張してますが、よろしくお願いします」
小さくて、ふわふわで先生の好きそうなタイプ。
小動物系?っていうの?
私とは正反対の。
「可愛いー」
隣の席を睨めば、ケラケラ笑う司。
「男ってああいう女好きだよね」
「だって可愛いじゃん。守ってあげたくなるタイプ」
それだよ!
先生のツボだよ絶対!
先生ヒーロー気質なとこあるし。