先生。
だから…期待しちゃうの。
私がどこかへ行けば、こうして止めてくれるんじゃないかって。
いつでも、首輪みたいに鎖つけてくれるのかなって。
「だから、そういうのをやめろって言ってんのわかんねーの?」
「普通の高校生になればいいんでしょ?ちゃんとわかってるよ」
「わかってるなら、簡単に男に触らせんなよ」
なんかもう、めんどくさい。
「ごめんなさい…」
「適当に流すな」
先生って口調とか表情とか、コロコロ変わるから心臓に悪いし、もう何も言えなくて私は黙りこんだ。
「俺が言いたいのは、簡単に誘いに乗るなってこと。店にいた時みたいにすぐその気になんのもやめろ」
「…何でそんなこと言うの?」
「すげぇ腹立つから。次は無いって、俺言ったからね?覚えとけよ」
「ん…」