先生。
「嘘でしょ?そんな赤い?」
「うん、真っ赤」
手で頬を触れば、確かに熱を持っていて…
なにこれどうしよう…
こんな経験初めてで、どうすればいいのかわからないし、1人であたふたしてみる。
「次、数学だけど?」
そして、司のその言葉に反応して足を机にぶつけた。
「うっ!いったあ…!」
「バカだなお前」
もう!先生があんなことするから!
ぶつけた足を抑えようと、上げていた顔を下げるとちょうど司が私を覗き込んだ。
その時にちょうど教室の扉も開いたから、それにも動揺してそっちを向けば、覗き込んでた司の唇と重なった。
状況が把握できなくてしばらく固まってたら、隣にいた男子が余計なことを大声で言いふらす。
「え、待って待って!こいつら何してんの!!」