先生。
友達って、こんなにも温かいものなんだね。
「あのね、つか…」
私を優しく見る司に話しかけようとしたその時。
外が一瞬明るくなって、大きな音が耳をつんざくように響いた。
頭にヒビが入ったように、ビリビリっと痛くなる。
大嫌いな雷…
「潤?!」
咄嗟にうずくまる私に、焦って駆け寄る司。
だけど、そんなことより…
どうして…
私の頭も心も…支配されるの。
‘‘ どうせ、1人じゃ寝れないんでしょ ’’
あの日みたいに、バカにしたように笑う先生には…もう会えないのに。
「じょ、う…せんっ、せ…」
無意識に出るその言葉には、何も聞かず、司はゆっくりと背中を撫でてくれる。
「大丈夫だよ」
らしくない言葉を呟いた司。
そんな司の腕に抱きつけば、次は頭を優しく撫でてくれた。