先生。


「じゃあ俺も休もっかなー」


「何で?」


「潤いねーんじゃ、行く意味ないし」


「何それ」





ハハっと笑う司は、いつもの司。


子供みたいに心の底から笑っている。





「お母さんとお父さんは?挨拶したいんだけど…」


「あー、今海外出張だからいない」


「そうなの?」


「何かあったら、支配人いるから適当にそいつらに言って」





もう、なんかすごすぎて…


私とは生きてきた道が違うとつくづく感じた。



でもお金持ちでこんな生活しても、司は真っ直ぐに育ってきたと思うとすごいなって思う。





「ゲームでもすっか」


「私ゲームしたことない」


「は?まじで?」


「教えてよ」

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