先生。



それから学校をサボって司とゲームをした。



もう手の動きがすごすぎる司に、初めは笑いながら。


そして途中から真剣勝負になりながら…





「わー…またー?」


「まだまだだね」





もう何戦目かわからない対戦。


昼ごはんも食べないでゲームに夢中だった私たち。


気づけば時計は3時を指していた。





「てゆーか、服とかどうすんの?」


「あー…取りに行こっかな」


「一緒に行ってやろうか?」





相変わらず素直じゃない。



だけど、本当にどうしよう。


先生の部屋に行って荷物をまとめようかな。



ついでに持ってる合鍵も思い出も全部…先生の部屋に置いてこよう。


それで、もしあの人が私のお父さんになったら笑って祝福してあげよう。

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