先生。



それから数日経っても、先生は学校に来なかった。


移動教室の時に、嫌でも変な噂も聞いてしまう。





「ね、知ってる?譲先生、学校辞めるらしいよ」


「え?!嘘でしょ…?!」


「最近学校休んでるのも、なんか準備があるからだって」


「そんな…癒しがぁぁ」





……まさか、嘘だよね?


辞めたりしないよね?



辞めるとしたらどうして?


私にもう会いたくないから?


私に呆れすぎて、愛想つかした?



もう顔も見たくないの…?





「会いたいよ……」





思わず口に出したら、勝手に涙が溢れた。



先生は、私が初めて信じた大人だった。


…裏切られても…何度裏切られても、それでも、好きだったのに。

< 180 / 399 >

この作品をシェア

pagetop