先生。
こういう時に、ちゃん付けはズルい…
…武器が多すぎるよ。
先生には。
「いずれそういう事もするんだし、慣れとかないと心臓保たなくなっちゃうよ?」
いつもみたいに余裕そうに笑って、私の背中をなぞる。
それが少しくすぐったい。
「…大人みたいで嫌」
余裕ある先生ばかりなんだか悔しいから、こんなことを言ってみた。
本当はとても嬉しいけどね。
精一杯の照れ隠し。
少し先生より高い目線の私は、先生と目が合うと私の耳元に唇を寄せる。
「みたいじゃなくて、大人なんだよ」
そう小さく笑って低い声で囁いたその唇は、首筋にまで落ちてきて、綺麗に華を咲かせた。