先生。


こんな幸せな時間が、ずっとずっと続きますようにって静かに願った。


ドキドキして絶対に眠れないと思ってたのに、先生と小声でたくさんお喋りしてたら眠くなってきて。



気付けばぐっすり眠ってたみたい。





次に目を開ければ朝で、起きたら先生が隣に居ない。


そんなはずないってわかっていても泣きそうになる。





「先生…っ」


「ん?」





小さくそう呼べば、すぐに返ってくる返事。





「泣かないの」





ワイシャツ姿の先生が、キッチンから顔を出す。


情緒不安定すぎる自分が嫌になるよ。





「泣いてないもん…」





私は確かにそう言ったのに、先生は私を優しく抱きしめて、なだめるように背中をトントンと叩いてくれた。

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