先生。
黙れ…
「そんなあんたに、譲を想う資格ある?」
この女の言葉に、心が右往左往するのが許せない。
どうしてこんなところに突っ立ってんの。
早く飛び出せ、こんな家…
「…っるさい!!」
初めてしっかり目を見たかもしれない。
母親の顔なんて、まともに見たこと一度もなかったから。
だけど私はそんな女を押し退けて、先生の家から飛び出した。
また、同じことの繰り返し?
私がバカなだけ?
先生を信じたい自分もいて、もしかしたらって思ってる自分もいる…
わかんないよ…
もう考えるのも嫌になって、また全てがどうでもよくなった。
私は気の向くまま、足を進める。