先生。
とっくに街はギラギラと怪しい光に包まれていて、私も昔はこんなところで身体を売ってたっけ。
なんて懐かしさに浸った。
それを変えてくれたのは、先生だった。
………先生だった、のにね。
ここには危険な人がたくさんいる。
だけど、寂しくて、1人じゃ耐えられなくて、誰かに身体だけでも満たして欲しくて…
そんな人がたくさんいる。
…私も、その中の1人だったんだね。
「ねえねえ、お姉さん…何してるの?」
懐かしさに浸っていると、そう肩を叩かれて、一瞬だけ心臓が冷え上がった。
「……えっとー………」
「僕さ、ちょっと疲れちゃって…休憩したいんだけど…」
言い訳を探したけれど、それより先におじさんが言葉を並べる。
知ってる。
この近くにはホテルしかないって事。