先生。



放課後。


準備室に向かう途中に、違う制服を着た男の子と肩がぶつかった。





「あっ、ごめんな…」





謝ろうとしたけど、途中でやめた。



いや…だって…


その人は立ち止まって私の顔をジッと見つめるんだもん。


怖すぎてどうしたらいいかわからなくなる。



そう思っていると、この人は私にとどめの一言。





「お前の顔、覚えたからな」





いや、待って。


本当に怖いから。





「ごめんなさい!」





私はもう一度謝って、その人から逃げるように準備室に入った。


扉に向けていた体を中へ向けると、先生がソファーに座っていた。





「先生、どうしよ」


「ん、なに」


「ヤクザがいた!いや…ヤクザではないんだけど…目つけられたらどうしよ!」


「なに言ってんの?それよりこっち」

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