先生。


嫌な予感がしたらすぐに飛び出して行ってやる!


そう心に決めながら。



だけど教室の場所や、移動教室で使う場所など、至って普通に校内を案内していた。


そして2人が図書室に入ると、先生が窓の締め忘れに気づいて閉めようとしたら、強い風が吹いた。



先生の髪が乱れて「可愛い…」って、気づけばそう声に出していた。



でもそれは私だけじゃなくて、ミラちゃんも手を口に当てて小さく笑っていた。



…なにそれ、ずるいよ。


そんなに可愛く、先生の前で笑わないで。



ミラちゃんは背伸びをして先生の髪に触れると、前髪を元あった位置に戻すように髪の毛をすいた。


そして背伸びをしすぎたミラちゃんが、バランスを崩して先生の方へ倒れる。



それを私の大好きな先生の腕が受け止めた。


その一連の流れが自然すぎて、2人を邪魔してやろうなんて思う暇すらなかった。

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