先生。


私がそう言っても、動揺もなにもしない。



それが私を安心させる。


つけてきたのが馬鹿みたいって、思わせてくれる。





「じゃあ、潤の心配もしてあげればいいの?」





違う。


そんなのじゃ足りないよ。


本当は、他の女の子に無駄に優しくしないで欲しいのに。





「してくれるの…?」


「んー、でも潤は手遅れだよ」


「何でー…」


「俺がつかまえて、離してあげないから」





何それ。


ズルいよ。





「本当に会議あるから行くな。気をつけて帰れよ」





先生はそう言って、私の頭をポンと叩いて行ってしまった。



そんな先生の後ろ姿を見て、あー好きだなあって。

< 229 / 399 >

この作品をシェア

pagetop