先生。


でもわかってる。


それから先はしてくれないことくらい。





「なに冷めてんの」


「冷めてないよ」


「どうする?めちゃくちゃに抱いてほしい?」





だけど、期待させることを言うんだよ。





「…してくれないくせに」





私がそっけなくそう言うと、先生の匂いが私を包む。



わかってる。


そんなことしなくても、愛はここにある。



先生は私を好きでいてくれてる。


私もそれはわかってる。





「教師やめちゃえばいいのに」


「バカ言うな」





そう言って私を抱きしめる先生の温もりに安心する。



前まで生きる意味のなかった私が、今は先生のために生きてる。


それだけで毎日頑張れるんだよ。

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