先生。


私がシートベルトをしたのを確認した津山先生は、アクセルを踏んだ。




家に帰って、ご飯を食べて、お風呂に入って、歯磨きをして眠る。


なんだか、普通の高校生ってこんな感じなのかなって思えてきた。



ベッドに入って、良い感じ睡魔に襲われていたら、私の体に嫌な音が響いた。



その瞬間、雨の音が響いてゴロゴロと空が唸る。



…昔から雷が苦手だ。


気付けば、呼吸が荒くなる。



…先生、まだ起きてたりしないかな。


なんて思いながらリビングに行ってみたけど、部屋は真っ暗で、心に穴が空いた感覚。



そんな時、また大きな音が鳴り響いて、私はその場にうずくまった。





「なにしてんの」





耳を塞いでギュッと目を瞑った時、先生はフッと現れる。





「べ、別に…なにも…」

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