先生。
うずくまりながらそう言っても、説得力なんて無いだろうけど。
「怖いの?」
「ちょ、ちょっと…だけ…」
「へえ。可愛いとこあんじゃん」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で言ったのに、こういうのだけは聞こえてくれる。
先生は、少し笑いながら私の顔を上げさせた。
「ちがっ…!こっちは真剣にっ…」
私の涙ぐんだ目と、先生の綺麗な目がぶつかった。
言葉の途中で腕を掴まれて、そのまま先生の寝室に引かれていく。
「どうせ1人じゃ寝れないでしょ」
そう言ってベッドの中に私を引っ張った。
なに…?なに考えてるの?
心臓がドクドク音を立てて、スピードを上げる。
「離して!」
「いいから黙って目瞑れよ」
先生の匂いに少し混じるタバコの匂い。
嫌でも男の人だって感じる。