先生。


「可愛いね…大好き」


「うっせ」


「ここに連れてきたのも、それが理由?」


「そう…って言いたいとこだけど、これ」





そう言って机の引き出しから出した1枚の紙。


大きな文字で‘‘進路希望調査’’と書かれた用紙を私に見せた。





「なにこれ、なめてんの?」





第一志望:津山先生のお嫁さん。





「…だってこれ以外に思いつかなかったんだもん」


「俺がチェックしないで、進路のやつらに出してたら大問題だからな?」


「でも確認したでしょ?」


「そういうことじゃなくて」





あれ。


なんか思ってたのと違う。


もっとなんていうか…喜んでもらえると思ってた。



私の未来にも当たり前のように先生がいるってことわかって欲しくて、ただふざけただけなのに。

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