先生。


先生は笑ってるのに、こんなにも胸が痛いのはなぜだろう。





「息抜きもいいけど、暗くならないうちに帰れよ?」





なんで…



もっと怒ってくれると思った。



何してんだよって。


何のために距離置いてるんだって、怒ってよ…



先生はそれだけ言うと、立ちつくす私の横を通り過ぎていく。



私はただ俯くことしか出来ない。



もうよくわかったから。


先生が教師だってことわかったからさ…前みたいに戻りたいよ…





「まさか…お前の彼氏って…」





玲太がそう言ったのと同時に、涙が頬を伝った。



泣くつもりなんかじゃなかったのに。


泣きたくなんかにかったのに…

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